去る5月20日(土曜日)、大分ホルトホールにて、地域の魅力を考えると題するシンポジウムが開催されました。私は、シングルペアレントの移住支援事業の実態と課題についてお話しさせていただきました。
島根県浜田市の支援から火が付いた、シングルペアレント移住支援事業。開始からまだ数年。目下進行中の事業を評価することは難しい。しかし、せっかくある支援。使えるものに、そしてシングルペアレントにメリットのある支援にしてほしい。そのためには、現段階で把握できる実情を整理し、課題を明確にして、軌道修正する必要があります。
子を有し、地域に根付いて生活をするシングルマザーにとって、生活圏をドラスティックに変える「移住」はリスクが高い。このリスクを如何に低減できるのか。
新参者のシングルペアレントだけにターゲットを絞るだけの支援の在り方は、地域居住者のコンセンサスを得られにくい。人口増、労働力を期待することはよいのだけれど、やはり、地域の人々にもメリットのあるものにしなくては、長続きはしない。
移住支援を機に、地方がその辺りに気づき、地域にニーズにどうこたえるか。そこにかかっている気がします。